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ビールと黒ビールの違い、黒ビールは濃色麦芽がブレンドされている。

ビールと黒ビールの違い、黒ビールは濃色麦芽がブレンドされている。

黒ビールは、ビールの主原料(淡色麦芽)に濃色麦芽がブレンドされ、黒っぽい色合いのビールになっています。

濃色麦芽って何?

大麦を浸麦の工程で発芽させ、80℃くらいの熱風を送り、焙燥(ばいそう)し、発芽の成長を止めたものが、大麦麦芽です。(ビールの主原料で淡色麦芽とも呼ばれます。)

この大麦麦芽をさらに高温で焙燥(ばいそう)もしくは、焙煎(ロースト)することで、黒っぽく色付きします。
この黒っぽく色付きした麦芽が「濃色麦芽」です。

左、淡色麦芽 / 右、濃色麦芽

ビールの主原料である淡色麦芽に濃色麦芽を数%ブレンドすることにより、黒っぽい色合いのビールができ上ります。

濃色麦芽は、焙燥(ばいそう)もしくは、焙煎(ロースト)の温度と方法により、「カラメル麦芽」、「クリスタル麦芽」、「チョコレート麦芽」、「黒麦芽」になります。

国産の黒ビール及びブラックビールは、「濃色の麦芽を原料の一部に用い、色の濃いビール」とビールの表示に関する公正競争規約、特定用語の表示基準に定められています。

黒ビールの味の特徴とビアスタイル

黒ビールは、黒色から黒茶色などの黒褐色をしたビールを指す総称。

黒ビールの味の特徴

コーヒーやビターチョコレートに似たローストの香ばしさと麦芽のほのかな甘み。
濃醇なコクと繊細な口当たりや、しっかりとしながらもやわらかい味わいなど、コク・苦味・甘みが特徴のビールです。

黒ビールのビアスタイル

  • ポーター
  • スタウト
  • シュバルツ
  • ラオホ
  • デュンケル
  • ダークエール
  • ブラウンエール(黒ビールではありませんが、麦芽の焙煎されたものが使用されています。)

ビアスタイルの違い

ポーター
  • 上面発酵で造られるビールで、麦芽を焙煎したものを使用。
スタウト
  • 上面発酵で造られるビールで、麦を焙煎したものを使用。
シュバルツ
  • 下面発酵で造られるビールで、麦芽を焙煎したものを使用。
ラオホ
  • 下面発酵で造られるビールで、燻製にした麦芽を使用。(日本では、燻製ビール、スモークビールとも呼ばれることがあります。)
デュンケル(ミュンヒナーデュンケル)
  • 下面発酵で造られるビールで、麦芽の焙燥(ばいそう)する度合いを強めて色を濃くしたカラメル麦芽を使用。
ダークエール
  • 上面発酵で造られるビールで、麦芽を焙煎したものを使用。
暗い茶色・黒色のエールビール(上面発酵のビール)全般をダークエールと呼ぶ場合と、スタウト・ポーターのようにビアスタイルの一種として使われることもあります。
また、ダークエールの代表格で、スタウト・ポーターと言われることもあります。

黒ビールではありませんが、ブラウンエールと言われるビアスタイルのビールもあります。

ブラウンエール
  • 上面発酵で造られるビールで、麦芽を焙煎したものを使用

オススメの黒ビール

六甲ビール/ポーター


六甲ビールのポーター。
個人的な評価
コク★★★★★
キレ★☆☆☆☆
苦味★★☆☆☆

濃厚なブラックコーヒーに似た味わいでまろやかな飲み口。
ローストの香ばしさとほのかな甘みが口の中に広がります。
ホップの苦味より香ばしさの方が勝っているような感じです。
私は、黒ビール自体があまり好みではありませんが、飲みやすかったです。


平和酒造/ポーター


平和酒造のポーター。
個人的な評価
コク★★★★★
キレ★★★★☆
苦味★★★☆☆

ほろにがで酸味のある濃厚なコーヒーを思わせるような味わいに加え、「シュワー」っと爽快感が口の中に広がるビール。
ケーキなどの洋菓子と合わせてデザートビールとしても美味しいと思います。


箕面ビール/スタウト


箕面ビールのスタウト。
個人的な評価
コク★★★☆☆
キレ★★★★☆
苦味★★☆☆☆

黒糖に似た甘味で後味にロースト香が残る。
私は、黒ビールは苦手ですが、黒ビールの中では飲みやすく感じます。
ロースト香の余韻が味わえるビールで、コクを爽快なキレの良さがかき消し飲みやすく感じたのかもしれません。


久米桜麦酒/スタウト


久米桜麦酒のスタウト。
個人的な評価
コク★★★☆☆
キレ★★★★☆
苦味★★☆☆☆

ビターコーヒーのような味わいで、キレがあって飲みやすい。
ロースト香が口の中に広がり、すっと消えて爽快感に変わります。美味しい。


なちゅbio、カラメルハニースタウト/スタウト


なちゅbio、カラメルハニースタウト。
個人的な評価
コク★★★★☆
キレ★★★★☆
苦味★★★★☆

ドライでキレのある黒ビール。
焙煎香とほのかに感じるハチミツの甘み。
後味に、ビターコーヒーに似た味わいも残る。
ドライ感と甘味、同時にガツンとくる苦味が口の中に広がり、ほろ甘苦が丁度いい。


ベアレン醸造所/シュバルツ


ベアレン醸造所のシュバルツ。
個人的な評価
コク★★★★☆
キレ★★★★☆
苦味★★☆☆☆

スッキリ、ほのかに甘みのあるブラックコーヒーのような飲み口。
濃醇でありながら、キレがあり飲みやすく美味しい黒ビールです。


宮下酒造/シュバルツ


宮下酒造のシュバルツ。
個人的な評価
コク★★☆☆☆
キレ★★☆☆☆
苦味★★☆☆☆

甘味、苦味が少なくあっさりした黒ビール。
黒ビールが苦手な方でも飲みやすい感じの黒ビールでした。


明石ブルワリー/シュバルツ(旧、悠久の刻)


明石ブルワリーのシュバルツ
個人的な評価
コク★★★☆☆
キレ★★★★☆
苦味★★☆☆☆

ビターチョコのような、黒糖のような、焙煎香と甘味が口の中に広がり、甘味が消えながらコーヒー感のある後味に。
爽やかなキレのあるライトな黒ビールって感じで飲みやすい。


丹後王国ブルワリー/スモーク(ラオホ)


丹後王国ブルワリーのスモーク。
個人的な評価
コク★★★★☆
キレ★☆☆☆☆
苦味★★★☆☆

燻製のハムを食べでビールを飲んだみたいな、燻香が口の中に広がります。
マイルドな口当たりでありながら、コクがあって重圧感のあるビールに感じました。
好みがハッキリわかれそうです。


宮下酒造/デュンケル


宮下酒造のデュンケル。
個人的な評価
コク★★★★☆
キレ★★★★☆
苦味★★★☆☆

爽やかな飲み口で、焙煎香と麦の味わいが口の中に広がり、スーっと消えながら麦の旨みとホップの苦味に変わっていきます。


細川酒造/デュンケル


細川酒造のデュンケル。
個人的な評価
コク★★★★☆
キレ★★★★☆
苦味★★★★☆

爽快なキレのある飲み口で、こうばしい麦の甘みが口の中に広がり、甘みが消えながら、ロースト感とホップの苦味が、後口に広がる。


越の磯/ダークエール


越の磯のダークエール。
個人的な評価
コク★★★☆☆
キレ★★★☆☆
苦味★★☆☆☆

芳ばしい焙煎香が口の中に広がり、アメリカンコーヒーに近い味わい。
黒ビールのような深みは少なくロースト感の味わえる飲みやすいビールでした。


六甲ビール/ブラウンエール


六甲ビールのブラウンエール。
個人的な評価
コク★★★★☆
キレ★☆☆☆☆
苦味★★★☆☆

コクがあり、飲みやすい。
甘味と苦味のバランスが取れた飲みやすいビール。
個人的に、好みの味。


まとめ

黒ビールは、コーヒーやビターチョコレートに似たローストの香ばしさと麦芽のほのかな甘み。
濃醇なコクと繊細な口当たりや、しっかりとしながらもやわらかい味わいなど、コク・苦味・甘みが特徴のビールです。
世界No.1の実績を持つ、箕面ビールのスタウトは、ぜひ一度は、飲んでいただきたい黒ビールです。
シュバルツとデュンケル、味わいが異なる黒ビールが楽しめるのが、独歩ビールの飲み比べセットで、麦芽を焙煎したビールで異なるビアスタイルのビールを味わえるのが、六甲ビールの飲み比べセットです。

黒ビールが苦手な方は、箕面ビール、ベアレンビール。

黒ビール好きの方から黒ビール初心者の方には、箕面ビール、六甲ビール、独歩ビールの飲み比べセットがオススメです。


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